ゴミ屋敷の実家を売却しました。そのままの状態で手放せた理由や売却の流れについて
ゴミ屋敷の処分でお困りの方はいらっしゃいませんか?
私は実家がゴミ屋敷と化していて、どうにかしたくて仕方ありませんでした。
そこで、親と話し合いの結果、訳あり物件専門の買取業者に売却することに成功したのです。
今回は、私のゴミ屋敷売却の一部始終について、お伝えしていきます。
有限会社アティック取締役の橘田浩志です。2000年にデザイン会社として創業。出版を中心に雑誌や書籍などのデザインを手がける。2013年より不動産賃貸業を始める。アパート、区分マンション、戸建てなど様々な物件を購入。他にシェアオフィス 「原宿テラス」や民泊の運営など不動産を活用する事業も並行して行う。2023年より不動産業として日本全国の戸建物件の買取再販、東急世田谷線沿線専門仲介などの事業をスタート。
実家は築40年のゴミ屋敷
私の実家は、築40年以上の木造建築です。
両親が住んでいましたが、高齢になり、だんだん片付けができなくなったようで、行く度に物が増え、ゴミ屋敷と化していきました。
当然、家のメンテナンスもできていないので、家そのものも傷んできて、見た目ボロボロです。
私はそれが我慢できなくて、実家に行くのがだんだん嫌になってきていました。
何度も片付けようとしたが、親の協力が得られなかった
もちろん、何度も片付けようとはしたんです。
でも、親の協力が得られなかった、というか、親はもう片付ける気力も体力もないし、物を捨てようとしても拒否するし、家の中を私に触られるのが嫌みたいで、私にはもうどうしようもありませんでした。
親をなんとか説得。話し合いの結果、訳あり物件買取業者に売却することに
そこで、何度も親と話し合いを重ねた結果、片付けられないなら、いっそのことこのまま訳あり物件専門の買取業者に売ってしまうのはどうか、ということになりました。
ボロボロとはいえ、立地はよく、土地も広く、交通の便もいいところです。
もしかしたら、老後の資金にもなるんじゃないか、そんなふうに考えたのです。
不動産の売却の方法には、不動産会社に仲介してもらうのが普通ですが、それだと、家の修繕やリフォームをするか、あるいは解体して更地にしないと、なかなか買い取ってもらえません。
しかし、それには相当の費用がかかります。
そこで、何かいい方法はないかとネットで調べたところ、リフォームも修繕も解体もせずに、しかも家財一式(ゴミ含め)そのままで買い取ってくれる業者があることがわかったのです。
それが、「訳あり物件買取業者」でした。
片付けできないゴミ屋敷をそのまま買い取ってくれるなら、これほど有り難いことはありません。
両親も家のことでは悩んでいたみたいで、そんな解決方法があるのなら、と納得してくれました。
訳あり物件専門の買取業者選びについて
そこで、訳あり物件専門の買取業者を選ぶことになったわけですが、ネットで調べてみるとたくさんあり、中には悪徳業者もいるという情報もあって、ちょっと不安になりました。
ただ、悪徳業者は「不動産会社の免許番号」を取得していないところが多いので、取引をする際には、必ず国土交通省の運営サイト「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」にアクセスして、確認しておくことが大切だとわかりました。
さらに調べていると、口コミが良い業者と悪い業者がいることに気づいたのです。
私は、口コミが良い業者を調べまくり、片っ端から相談して、買取査定を申し込みました。
結果的には、13軒の業者に相談して、7軒に査定してもらい、その中でも一番高額の査定をしてくれた業者に頼むことにしました。
買取業者選びは、地域によっても違うでしょうし、面倒ではありますが、ネットで口コミが良い業者を調べて、できるだけ多くの業者に相談することをおすすめします。
その中でも、対応が丁寧で親切な業者と数回やり取りをしたうえで、「この業者は信頼できるな」と思ったら、買取査定をしてもらうといいでしょう。
私が相談した業者の中でも、対応がいい加減だったり、不愛想だったり、LINEやメールの返事が遅かったりするところがありました。
そういった業者は、信頼できないので、おすすめしません。
良い業者は、必ず対応でわかります。
また、物件がかなり高額になりそうなのであれば、それなりに資金力を持った大手の業者がいいでしょう。
中には5億円まで即日現金買取ができる業者もあります。
あるいは、再建築不可物件など、法律的に問題がある物件なのであれば、弁護士や専門家のいる業者を選ぶ必要があるかもしれません。
自殺や事故、火災などがあった事故物件は、事故物件専門の業者もあります。
そういう物件は、過去にその業者が取り扱ったことがあるかどうか、実績を調べてみましょう。
ホームページなどを見てわからなければ、担当者に訊けば教えてくれます。
まずは、「訳あり物件買取業者 口コミ」などで調べて、自分のところの物件に合いそうな業者があれば、とにかく相談してみましょう。
訳あり物件専門の買取業者にゴミ屋敷の実家を売却した流れ
訳あり物件専門の買取業者に実家を売却した流れですが、まずネットで調べて良さそうな業者を数軒選び、相談しました。
この時、自分の物件の物理的な状態や間取り、築年数などを詳細に伝えるようにしました。
詳細な情報を提示することで、より正確な査定結果を得られるからです。
それで、対応が良かった業者、自分の物件を高く評価してくれそうな業者に、買取査定を依頼しました。
そして、一番高く、また条件も良く査定をしてくれた業者に決め、売買契約を締結しました。
ちなみに、契約書に署名・捺印をする前には、必ず契約に関する詳細説明を受けることが大切です。
そうしないと、一部見逃していたことなどで、思わぬ損をすることがあるからです。
その後、物件の所有権を証明する書類などを準備して業者に渡したら、物件の所有権が買取業者に移り、買取代金が支払われます。
私の場合は、売買契約から3日で現金を手渡しされました。
これで、物件の売却は無事完了ということになります。
ゴミ屋敷は片付けや清掃をせずに売却できる!
こうして私は、気になっていたゴミ屋敷の実家を売却することに成功したのです。
しかも、どうしてもできなかった面倒な片付けや掃除など一切せずに。
もちろん、リフォームや修繕・解体費用も一切かかりませんでした。
さらに、すぐに現金が手元に入ったのです。
訳あり物件の買取は、市場価格の6~7割と言われますが、片付けや清掃を業者に頼んで、さらに解体費用をかけて更地にして、不動産会社に仲介を頼むとなると、時間もお金も途方もなくかかるので、今回は訳あり物件専門の買取業者に売却して、大正解でした。
ゴミ屋敷の処分にお困りの方は、ぜひこんな方法も参考にしてください。
有限会社アティック取締役の橘田浩志です。2000年にデザイン会社として創業。出版を中心に雑誌や書籍などのデザインを手がける。2013年より不動産賃貸業を始める。アパート、区分マンション、戸建てなど様々な物件を購入。他にシェアオフィス 「原宿テラス」や民泊の運営など不動産を活用する事業も並行して行う。2023年より不動産業として日本全国の戸建物件の買取再販、東急世田谷線沿線専門仲介などの事業をスタート。